和歌の祭典「わかまつり 2022」とコラボ
「わかまつり」は「逸流女将の会文化講座」事務局を担当して頂いているNPO法人七五が関わる、和歌にまつわる上質な日本文化の数々を横断的に学べるワークショップです。
今回「わかまつり2022」では、日本の伝統的な生活文化に触れる機会が少ない10代から40代、そして子どもと一緒に本物の和文化を体験したい親子へ向けて、「和歌の詠進」「投扇興と和歌」「香道と和歌」のプログラムが、潮風心地良い運河に浮かぶ船「T-LOTUS M」で提供されました。
「逸流女将の会文化講座」では、伝え人の岡副徳子さんが3月19日と20日「投扇興と和歌」の進行役を、住吉美紀さんが3月19日「和歌の詠進」で司会役を務めさせて頂いた次第です。
まずは、イベントの様子を動画にてご高覧ください。
ここからは、プログラム詳細をレポートさせていただきます。
投扇興と和歌:伝え人 岡副徳子
投扇興は、扇を投げて的に当てる対戦形式の日本版ダーツ。様々な遊び方がありますが、その一つに、代表的なものに百人一首に因んだ和歌が採点に結びついていて、審判役が和歌を読み上げるものがあります。特にお正月に楽しまれたことから、正月の季語でもあったりするほど、昔は生活の中で身近だった遊びです。
今回は、NPO法人日本投扇興保存振興会の皆様をお迎えして、室内遊びとしての「投扇興」を解説及び実演。また、逸流女将の会文化講座の岡副さんからは、普段なかなか伺うことができない、女将ならではのお座敷文化について説明があり、参加されたお客様は興味津々にお話を聞いていらっしゃいました。
続いて、会場参加者の方も投扇興を練習。その後、勝ち抜き戦に挑戦して頂き、決勝戦を闘う2名は着物を羽織り、書記の方に和歌を詠んでいただく正式な形で「投扇興」を行いました。一見簡単そうな投扇ですが、狙った方向へ狙った距離だけ投げるのは意外と難しく、会場は大盛り上がり。優勝者の方には、賞品として、投扇興セットが贈呈されました。
和歌の詠進:伝え人 住吉美紀
「詠進」は、毎年皇居で行われる宮中歌会始のために和歌を詠み、応募することです。全国から寄せらた歌の中から選ばれた十首は天皇皇后両陛下の御前で披露されます。今回のプログラムでは、参加者の皆様に実際の「詠進」に挑戦して頂きました。
日本を代表する歌人の馬場あき子さんをお迎えし、歌会始で講師(和歌を声に出して披露する役)などの諸役を務めるクリエイティブ・ディレクター近衞忠大さんと共に、和歌や詠進の講義・指南を頂く二部構成のプログラムを実施。逸流女将の会文化講座の伝え人として日本文化に関心を寄せる住吉美紀さんが司会を担当しました。
3月19日(土)の第1部(11:00-12:30)では、馬場あき子さんによる解説(参加者に提出頂いた和歌の講評を含む)や弊社近衞による歌会始の解説などの座学の後、半紙と書道セットを用意した畳に移動して頂き、詠進の実践ワークショップを執り行いました。
3月19日(土)の第2部(16:00-17:30)では事前に参加者から提出して頂いた和歌に対する馬場先生による講評をメインに、詠進ワークショップを座学の形で実施いたしました。次回の宮中歌会始のお題である「友」をテーマに詠進歌を実際に詠み、応募するまでをインタラクティブに体験出来るプログラムとなり、幅広い年齢の方にご参加頂く大盛況となりました。
今回、「逸流女将の会文化講座」として、日本文化を次の世代に繋げる「わかまつり2022」とコラボレーションさせて頂いたことは、非常に良い機会となりました。心より感謝申し上げます。伝え人として、このような場が、今後増えることを願ってやみません。
「逸流女将の会文化講座」の次なる活動にも、ぜひご期待ください
文化庁令和三年度生活文化振興等推進事業
「わかまつり2022」概要
日程:2022年3月19日(土)
和歌の詠進 1部 10:30-12:00
和歌の詠進 2部 13:00-14:30
投扇興と和歌 15:30-17:00
日程:2022年3月20日(日)
香道と和歌 1部 10:30-12:00
投扇興と和歌 13:00-14:30
香道と和歌 2部 15:30-17:00
会場:天王洲・寺田倉庫 T-LOTUS M(東京都品川区東品川2-1)
主催:株式会社curioswitch
後援:品川区
わかまつり各種SNS:
Instagram https://www.instagram.com/wakamatsuri/
Twitter https://twitter.com/wakamatsuri
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